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世界が堕ちるその前に 4

んー、ぶっちゃけ展開考えてないんです…




情報屋をあとにし、少年は城の中心へと向かって歩いていった。

「ね〜、どこにいくの〜?」
少年の足下を他の人々の足を避けながら歩くアールが少年を見上げて問う。
「とりあえず、城の中を一通り見て回ろうと思ってね。露店街もあるらしいし、何かいいものがあったら買っておこうと思って。」
「ふ〜ん。」
古風な店に宿屋、病院に書店と大通りの両側に多くの店が並ぶ。
少年はきょろきょろとあたりを見回しながら歩いている。
フードで視界狭いしそのうち誰かにぶつかるぞ〜、とアールは思いながらも通行人の脚にぶつからないように自分のことに精一杯だった。

「うひゃぁ。」
「おっと。」

最初に、ドンッ
その次にドタッという音が2つ。
アールは何事かと主人のほうを見た。
しりもちをついた人間が二人。
「だいじょうぶ〜?」
「いてて…うん、僕は大丈夫だよアール。」
パンパン、とおしりをはらって少年は立ち上がる。
「大丈夫ですか?」
正面衝突した相手――女性に少年は右手を差し出す。
「うー…すみませんー…。」
お尻を押さえながらその女は少年の手をとり立ち上がった。
猫のような耳に狐のような尻尾。
「すみません、前を見てなくて。」
「わ、私も…ごめんなさいっ。」
身長は少年よりも若干高く、猫のような金色の瞳。
「…腕、怪我してますね。」
女の露出した左腕に擦り傷。わずかに血がにじんでいる。
「あ、これ、別に大丈夫ですよ今できたものじゃないですし。」
「でも、そのままにしておくと大変ですよ。こっち、きてください。」
女の右手をつかんだまま、少年は横道に入る。
アールはとことこと女のあとをついていく。

「応急手当程度しかできませんが、しないよりはマシなはずです。」
たどりついた広場にあったベンチで、てきぱきと少年は女の左腕の傷の治療をする。
女はときおり顔をしかめながらもおとなしく手当てを受ける。
「…はい、終わりです。」
「あ、ありがとう…。」
包帯の巻かれた腕をさすりながら、彼女は言った。
「あの、えっと…あなたは一体…?」
「僕は通りすがりの旅人ですよ。こっちはアール。僕の相棒です。」
アールは精一杯の親愛の情を表して女を見つめたが、彼女はチラッとアールのほうをみるとすぐさま少年に顔を戻した。
「ところで、その腕の傷はどうしたんですか?」
「…妖魔にやられた。」
「え…?」
一瞬、フードに隠れた少年の瞳が揺れる。
「あんまりよく覚えてないけど…妖魔に、私の故郷が、襲われた。気付いたら、私はここにいた。」
ぎゅっと包帯の巻かれた左腕を抱きしめ、女はつぶやいた。
少年の返答がないのを、知らない人にこんな話をされたからだと思ったのか、努めて明るく続けた。
「なんて!通りすがりの旅人さんにいっても仕方ないことなんだけど、この手の話は今では珍しくないし。」
実際、妖魔の勢力が増してきたここ数年は、妖魔に襲われ消え去る村は少なくなかった。
そして、妖魔に襲われ怪我をする話も、よくあることだった。

「それじゃ、私いくね!ありがと!」
そういって立ち上がり、その場を立ち去ろうとした女に、少年が声をかける。
「僕が、いきますよ。」
「…どこへ?」
少年は立ち上がり、鞄をしょいなおした。
「貴方の故郷に、妖魔を倒しに。」
「え、ちょ、いいよいいよ、大丈夫。」
尻尾があわてたように跳ね上がった。
フードの下で少年は笑った。
「僕に妖魔なんて倒せないと思ってるでしょう?」
しばらくの沈黙の後、彼女はコクリと頷いた。
フフフ、と怪しげに少年は笑う。
「僕もアールも、そんなに弱くないんですよ。」
女の瞳は迷いで揺れていた。
――こんな子に、妖魔が倒せる?死んだり、しない?
「本当に、本当に倒してくれる?」
「もちろん。…僕は、これからもっと強い妖魔を倒さなきゃいけない。貴方の村を襲った妖魔を倒すことで、僕はさらに強くなる…っていう計算も働いてます実は。」
少年は恥ずかしそうに頭を掻いた。
それを見て女は小さくクスッと笑った。

「貴方の名前を、教えてくれませんか?」
「…クロス、D・クロス。」
「ではクロスさん、貴方の故郷に行きましょう。」


「私の故郷は…銅角山、鉱山地帯の、銅角山よ。」


***************
突っ込みはなしの方向で。
こんな簡単に素性言ったり助けたりしねぇよ!!とか
うん、なしでヨロシク。
クロスさんには了解済みです。こんな口調、扱いでよかったでしょーか…?

次回はちょっとギャグ風味になるかもです。

あ、もしかしたら他の流派員のみなさんも出させて欲しい、とお願いすることがあるかもしれません。
いまんとこ一番濃厚なのはキョウさん震さんですがね…(黒笑

| 小説 | 22:11 | comments(2) | trackbacks(0) |

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Comment

おぉぉ!!
有難うございます。
口調は仲良くなるにつれてタメ語になっていく感じで良いと思います。
とにかく出してくれて有難うございます!
少しだけ紅のほうの物語書いたので今度紹介できたら良いなと思います^^

| 紅之流星 | 2008/04/02 10:39 PM |

自分のような、まともな話を進ませられないような者には
こういう文章が書ける人間はうらやましいです。
しかし、あの二人は一体どう言う扱いになるのでしょう。
もしやあれがそのままゲフンゴフン

| 海 | 2008/04/06 8:52 PM |

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