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世界が堕ちるその前に 5

今回はかなりギャグです。キャラ崩壊一歩手前です。




灰色のフードのついたコートの少年。
露出の多い服を着て、猫耳で狐の尻尾をもった女。
小さな眠そうな猪。
異色の組み合わせであっても、ここ長陽城では珍しくない。
大人に見えないが、大人な幼女。
トカゲの尻尾を持った青年。
はたまた中から数十センチ浮いている女性もいる。

「で、銅角山とはどこにあるのですか?」
横道から大通りに出て少年が女――クロスに問う。
「ヴァルナの谷って知ってる?」
「んー…聞いたことは、あります。」
「そこから近いところよ。ヴァルナの谷は銅角山の鉱物を加工して栄えている都市だから。」
クロスは大通りを城の中心へ向かって進んでいく。
露店街があったな確か、と少年は頭の隅で思い出す。
「ヴァルナの谷…そこに行くまでに時間がかかりますね。」
少年はクロスに問うようにつぶやいた。
「いえ、一瞬ですよー。」
「…はい?」
歩くたびに左右に揺れる尻尾。
「各主要都市には、転送仙人って呼ばれる人がいて、一瞬で別の都市に送ってくれるの。」
「それは便利ですね。」
ぴくぴくと得意げに猫耳が動いた。
まるで猫みたいだなぁーと少年が思っているのは秘密だ。

「コレが転送仙人だよ。」
光の柱の中に、宙に浮いた…おっさん。
こんなおっさんにどんな力があるんだ、とは思っていても少年は口に出さない。
「何か私に用かね?」
仙人がクロスに向かって問う。
「えっと、私とこの旅人さんをヴァルナの谷に転送して欲しいんです。」
「ふむ…あわせて2000飛銭必要です。」
「……はい?」
少年が思わず聞き返す。
仙人は少し眉をひそめて再度言う。
「2000飛銭だ。一人1000飛銭。」
「金取るのかよ…仙人のくせに。」
情報屋から情報を買うために、少しでも多く飛銭を残しておきたい少年は忌々しそうにつぶやいた。
「仙人といえども、飛銭がないと転送できないのだ。」
「いやいやいや、なんで?え、そこなんで?」
「それは他の仙人との決まり…。」
「おかしいだろ…今まで疑問に思う奴いなかったのかよ…。」
頭を抱えて少年はクロスを見る。
「わ、私は別に…。」
「それにだな、少年よ。私たちにも生活があるのだ。仙人といえどもな、食べ物がなくては生きてはゆけまいし…。」
「もういいですわかりましたそんな話しないでください。」
一息で言い終えると、少年は諦めたように肩掛けかばんから小さな袋を出した。
先ほどクロスを治療した応急セットも入っているかばんだ。
それ以外にもいろいろはいっているらしく、大きく膨らんでいる。
色は少年の着ているコート、フードと同じ灰色。
「クロスさん、飛銭はもってますか?」
「あ、それが、少しも…。」
「わかりました。…はい、2000飛銭。」
袋の中からきっかり2000飛銭を取り出して仙人に手渡した。
「ふむ、よかろう………少年よ。」
「なんだ?まだなんかあんのか仙人。」
心なしか、クロスに対してと仙人に対して態度が異なってきている少年。
「おぬし…谷の転送仙人に会ったことがないな?」
「あるわけないだろそれがどうした。」
「谷の転送仙人と話したことのない人物は谷に送ることができないのだ。」
「……糞ジジィめ。」
「何か言ったか!?」
「いえ何も!!」
激化する少年vs仙人の対決をクロスとアールはおろおろしながら見ている。
もっとも、アールは少年の性格を知っているのでクロスほど困惑してはいない。
しばらくにらみ合っていた二人は同じタイミングで視線をはずし、少年はクロスのほうに向いた。
「クロスさん、谷へ行く別の手段を探しましょう。」
「は、はい。」
もちろん、仙人に渡した2000飛銭を返してもらうことも忘れなかった。


「ったく、あの仙人使えねぇ…。」
いまだにブツブツ文句を言いながら少年はクロスとアールとともに露店街に向かっていた。
露店街で露店を出している人から情報を集めるという目的があった。
「私は以前に何度かきたことがあるけど、かなり活気があっていろんなものが売ってるし、値切れば安くなるよ。」
「へぇ〜。何かいいものがあったら買いましょうか。コートも新調したいですし。」
「そーゆーのもあると思うよ。」
かなり汚れた、しかし灰色だからそれほど汚れの目立っていないコートを見てクロスは言った。
少年はいつものようにフードを被っている。
「そういえば、旅人さんの名前聞いてなかったね。」
「僕の名前ですか…好きに呼んでくれて構いませんよ。」
「旅人さんの名前、知りたいなぁ…。」
「旅人さんで構いませんよ。」
クロスは不服そうにほほを膨らました。

「まぁ、そのうち…ね。」


*****************
仙人が飛銭取るのは許せません許せません。
少年のキャラがだいぶ俺に近づいてきました。万歳。
このあと露店街にいって谷にいきます。
次回もギャグかも、です。

| 小説 | 20:09 | comments(2) | trackbacks(0) |

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Comment

これはこれで良いと思います^^
僕も物語りもヴァルナへ行く感じになりましたが大丈夫ですよね?^^;

次回も楽しみにしています^^

| 紅之流星 | 2008/04/08 10:23 AM |

いつもコメントありがとです(^−^

こっちの話はヴァルナにいくがすぐでるんで大丈夫かと。
海ちゃんやレンちゃんも同じ世界観で書いてて、ヴァルナにいく設定だそうなんで…なんともいえませんが
そのうち4人で設定をいろいろ決めたいとも思ってまーす

| 影 | 2008/04/08 1:29 PM |

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